電解研磨の基礎知識・ステンレスの電解研磨についてご紹介します
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ステンレス電解研磨とは

ステンレスの表面処理にはいくつかの方法があります。研磨、というと砥石などを使って表面を削るといったものをイメージしますが、電解研磨はまったく理論の違う研磨方法なのです。電解研磨は表面に硬いものをあてて削るのではなく、溶液を使って表面を溶かすことにより研磨する方法を言います。グリット工業が最も得意としているのが、この『電解研磨』です。このページでは初めての方にもわかりやすく、ステンレスの電解研磨基礎知識をご紹介いたします。
 

電解研磨の基礎知識

 

電解研磨とは

品物を酸性溶液中に沈め、電解を流すことにより表面を溶解し光沢を得る研磨方法です。
 

電解研磨の原理

電解研磨液(酸性の液)に品物を沈め、品物側をプラス、対向する電極側をマイナスにして電流を流すことにより表面を溶かします。流す時間などを変えることによって溶かす量が変わります。
 

電解研磨を行う際に気をつけるべきポイント

材質・・・ 光沢を出したい場合:SUS304、316等は良く光沢が出ますが、SUS430などは光沢はあまり出ません。また、電解研磨を行う前の生地の状態によっても仕上がりは大きく異なります。
形状・・・ パイプの内面や箱の内側等は普通、電解研磨されにくいため、補助電極が必要となってきます。
 
 
電解研磨でできること
見た目を美しくする
面粗度を向上させる(滑らかな表面を作る)
比較的小さいバリ取りをする
汚れや不純物を除去する
防錆処理(もらい錆を防ぐ)
 

ステンレス電解研磨によって得られる効果

細かい傷を取り除くことで、人の目につく部分がキレイになる


表面の粗さをなくし滑らかにすることで、粉モノや液体を流すときなどの流れが良くなる


切断や切削を行った時に発生する切断面、切削面の微細なバリが除去される

脱脂だけでは残ってしまう目に見えない極少な不純物が取り除かれる
加工時に使用したドリルや鋸の鉄粉が取り除かれる
もらい錆を防ぎ、耐久性や保持力がアップする
 

特に研磨を行うことの多い分野

精密さを要する機械部品や、微小な不純物でも許されない場所で使われる器具の部品などに研磨がよく必要とされます。また、面粗度の向上など、機械・器具の性能アップにも有効です。
<よく利用される分野>
建築金物、自動車部品、台所用品、食品、医療・医薬品、サニタリー用品、半導体、精密機器など
 
顕微鏡写真
Before 電解研磨
Beforeステンレス電解研磨
ステンレスにあけられた穴の切断面にバリが目立ち、穴の周りの表面にも細かい傷が無数にあるため、光が乱反射して白く見える。
After 電解研磨
Afterステンレス電解研磨
切断面のバリが取れ、滑らかになっている。表面の無数の細かい傷も無くなり、ステンレス本来の光沢が出ている。
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酸洗いなど、電解研磨以外の加工方法をお知りになりたい方はこちらをご覧ください。
表面処理の基礎知識
化学研磨 バレル研磨 酸洗い(酸洗処理) ショットブラスト
バフ研磨 不動態化処理 脱脂処理  
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